物流センター跡地に建つ中層の大規模マンション。
【予告広告】秋葉原駅直通12分、駅徒歩15分。総戸数567戸、14階建。販売戸数未定、2LDK(55.03m2)〜4LDK(86.31m2)。販売価格未定。平成22年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。
総戸数567戸もの大規模マンションのファースト・チラシなのに、B4サイズのペラペラ用紙。
チラシのオモテ面には外観CG。
裏面には、上半分に航空写真、下半分には二つの間取り図と案内図と切り取り線付きハガキ。
この物件の建築確認申請が最初に下りたのが平成19年6月。その後、変更申請が下りたのが平成20年の12月。
最初の確認申請が下りてから今日まで9カ月が経過。
変更申請が下りた12月から数えても3カ月も経過して、ようやく本日のチラシが打たれている。
しかも本日のチラシは「予告広告」。
本広告が出るのは「7月下旬」の予定だという。
まだ、あと4カ月も先だ。
このマンション市況において、新規の売り出しにとても慎重な様子がうかがえる。
それにしても、本日の予告広告は、「水と緑」を強調するばかりで、住戸そのものの情報としては二つの間取り図くらいしか掲載されていない。
他に何かないかと、チラシ裏面を眺めていて、案内図の吹き出しに目が行った。
案内図の一部が物件名を記した吹き出しで覆われているのだ。
案内図の一部が吹き出しで覆われている場合、そこには売主が見せたくない情報が隠されている可能性があるということは、このブログでも何回か述べてきた。
吹き出しで覆われた場所をGoogleマップで調べてみると、吹き出しで覆われた部分ではなく、そのすぐヨコの白地部分に清掃工場があるではないか。
つまり、このマンションの北側に河川を挟んで高さ150mの煙突がそびえていたのだ(右上図参照)。。
案内図には「本地図は、一部施設を抜粋して掲載しています」との注記があるが――
「一部施設を抜粋掲載」というよりも、都合の悪い「一部施設を消して掲載」ではないか。
本日の教訓。
案内図の一部が吹き出しなどで覆われていたら何か隠されていないか、あるいは白地の部分に何か消されていないかよくチェックしよう。
(本日、マンション広告1枚)