不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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マンション政策部会、事務局と委員らとの攻防(2)


本日、マンション広告なし。

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昨日の続き
国土交通省の審議会のひとつである「マンション政策部会」が3月6日、「分譲マンションストック500万戸時代に対応したマンション政策のあり方について(答申)」を公表。
超高層マンションについて、チョットしか触れられていない理由を知りたくて、過去に開催された全5回の部会議事録を読み解く。
本日は、第4回部会(2008/11/27)の議事録から。

■某委員の意見
(前略)
それから、私も資料のほうでよくわからないのですが、超高層マンションの修繕費が高いとか、集約が難しいという話が書いてありますけれども、データ的に1戸当たりいくと、ほんとうに高いのかどうかもよくわかりませんし、あるいは集約はむしろ人数が多いほうが楽だという人もいたりして、割り切ってパッと進めるという意見もあって、もう少しデータ的なものがあるかどうか教えていただいて、それに沿って整理をすればいいと思うのですが、とりわけ超高層が問題だということではないような気がいつもするものですから、どのマンションでも同じ話はありそうな気もしますので、もう少しデータを見せていただいたら助かります。
(後略)

ここでも某委員は、超高層マンションの問題点をことごとく打ち消そうとしている。
(1)超高層マンションの修繕費が1戸当たりにすると高いのかどうか分からない。
(2)集約(合意形成)はむしろ人数が多いほうが楽だという人がいる
事務局には具体的なデータを示すことを要求する一方で、自らは(2)のような、なんら説得性のない事例を持ち出している。
これに対して事務局は、管理会社2社にヒアリングした資料を基に抗弁するのだが、徐々にトーンダウンしてしまっている。

■事務局の説明
(前略)
若干管理会社、2社ほどヒアリングをした結果も載せております。
データ的にはご指摘のように、どうもこういう方向だという傾向が現時点で確たるものが言える状況ではないのではないかと思っておりまして、いろいろなパターンがあるのだろうと思います。
ただ、現状で大規模修繕等を迎えていないマンションも大層多くございますので漠とした面もございますけれども、今後どういうふうに費用負担だとか、工事の施工をやったらいいのか、事例も若干、資料2(マンション管理の現状について)には足場の関係等で行った例も載ってはおりますけれども、そこら辺のところの課題は――課題といいますか、懸念はあるぐらいのことは答申に書けないかなと思っている次第でございます。
あとは、実態把握はしたいなとは思っておりますが。

さらに業界寄りの「参考人」の横やりが入る。

参考人の意見
大規模マンションだから合意形成がしにくいというのは何かおかしいような気がするんですよね
この間、サンシティの例でも、あれも大規模ですよ。
極めてうまく管理をやっているわけですから。
将来、これからどういうふうになるかわからないものに対して懸念があるというのも、まだ実態もないことに対して大勢いるからだめだというのは、じゃあ、サンシティのケースは何だったんですかね。
あれなどはちょっと納得できないですね。
それと、修繕費が高い安いも、私の感じで言うとそんなに違わないと思うし、逆に言えば大規模マンションの場合、共用施設が充実していますから、そのサービスに対する対価としての修繕費が一部あるという、中身を見ないとわからないかと思いますよ
一概に通り一遍の話ではないような気がしますけれども。

議事録に「参考人」の素性は明かされていないが、実務に長けた業界サイドの人間なのだろう。
このような実務者の意見に対して、事務局は次のように収めるのが精一杯であった。

■事務局の説明
(前略)
超高層については、たしかこの部会でもご議論があって、新しい居住形態であるということと、維持管理、建替えが実質的にできないとは言いませんけれども、相当長期間維持管理することを前提にしなければいけないとなると、相当しっかりした維持管理の計画が必要だし、そういうことを考えるとやはり少し特別な配慮があってもいいのではないかというご意見もあったと思いますので、そこはもし項目として載せられれば載せてはいかがかと思っております

事務局と参考人との攻防(第5回部会2008/12/25)は、明日に続く・・・・・・

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