不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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アウトレット化する新興デベロッパーのマンション

アウトレット化する新興デベロッパーの


本日、マンション広告10枚。

新宿駅直通22分(急行利用)、駅徒歩9分。総戸数63戸(管理事務室1戸含む)、8階建。平成21年6月竣工(本チラシ掲載日の4カ月後)。

  • 【第1期先着順住戸】販売戸数11戸、1LDK+DEN(61.14m2)〜4LDK(80.83m2)。販売価格3,258万円〜4,988万円、最多価格帯3,400万円台。
  • 【第2期先着順住戸】販売戸数21戸、1LDK+DEN(57.55m2)〜4LDK(80.98m2)。販売価格3,398万円〜4,988万円、最多価格帯3,700万円台。
  • ※6月22日(日)の物件と同じ。

幹線道路沿いに建つ、景観区域に隣接する中規模マンション。
B3判の広告オモテ面に値下げの宣伝。

  • 第1期先着順販売価格
      • ※販売価格について全戸価格変更を行ったため、訂正させていただきます。
    • 3LDK南東向き/4,348万円台 ⇒ 3,468万円台
    • 4LDK角住戸/5,268万円台 ⇒ 4,368万円台

概ね2割引き、約900万円の値下げとなっている。


値下げの公表に踏み切った、この物件の販売履歴を調べてみた。
リクルート社のフリーマガジン「首都圏版 マンションズ」のバックナンバーでは、次のようになっている。

  • 08年8月26日:第1期(本広告)販売戸数11戸
  • 08年10月28日:第1期2次(本広告)販売戸数10戸
  • 08年11月18日:第2期(本広告)販売戸数7戸

第1期〜第2期までの販売戸数の累計が28戸(=11戸+10戸+7戸)。総戸数62戸の半分にも満たない。


一方、本日のチラシでは、「第1期先着順住戸」と「第2期先着順住戸」の合計が32戸(総戸数の約半分)。
第1期から第2期までの販売戸数の累計28戸と「先着順住戸」の合計32戸との関係が不明だが、まだ半数の住戸が売れ残っていることだけは確か。


竣工まであと4カ月。
2割引の公表は、年度内に売上を立てるべく、投げ売りの“アウトレット化”に走る新興デベロッパーの生き残り戦略か。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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