不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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危ない業者の見分け方

3大銀行グループの不動産業向け融資額
日曜日、マンション広告2枚。

  • 2007年9月16日(日)・11月3日(土)・12月8日(土)、2008年5月1日(木)、7月5日(土)の物件と同じ。

【本広告】大手町駅直通16分、駅徒歩7分。総戸数52戸、10階建。販売戸数15戸、2LDK+S(62.90m2)〜4LDK(82.44m2)。販売価格3,370万円〜4,840万円、最多価格帯4,700万円台。平成20年8月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。

環七沿いに建つ中規模マンション。
来月末の竣工に向けて、まだ15戸が未契約。
B4サイズのペラペラのチラシ裏面には、3つの間取り図と毎度おなじみの怪しげな返済例がひとつ。

  • 販売価格4,540万円(税込)の場合
    • 頭金100万円/借入金4,440万円
    • 毎月の返済額万円台(89,659円)
    • ボーナス時返済額/275,109円(年2回)
    • みずほ銀行提携ローンにつき、1.4%優遇(変動金利1.475%・35年)

不自然な「ボーナス時返済額/275,109円」と、35年もの間1.475%というあり得ない低金利を試算の前提とした「毎月の返済額8万円台」という表現。
89,659円は、ほとんど9万円ではないか。
しかもボーナス時返済額を0円として試算しただけでも、毎月の返済額は13万円台(135,402円)だぞ!


さて、お金の話をしたので――
昨日発売されたイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターであるステファノ・ピラーティが表紙を飾るAERA(アエラ)7月28日号。
「マンション『9月暴落』」の見出しに惹かれて360円を投資。
「9月暴落」説を裏付ける要素のひとつが、銀行の中間決算だという。
銀行の不動産業向け融資は昨年後半を境に急減しているらしい。
3大銀行グループの決算情報から、過去4年の不動産業界への貸出額を拾ってみた。
グラフにしてみると、三菱UFJファイナンシャルグループの右肩下がりの折れ線は目立つが、みずほファイナンシャルグループと三井住友ファイナンシャルグループの折れ線はそれほど下降していない。
3大銀行グループの貸出額は、昨年3月期とくらべて、数%の減少にすぎないのだが、絶対額の減少が何千億円単位なので、その影響は大きいのだろう。
帝国データバンク情報取材課の篠塚悟課長補佐はいわく「夏以降はより大型の倒産が発生する恐れがある」
どんな業者が危ないのか?
「郊外型マンションしか開発できないような、資金力の乏しい業者は危ない」
ということらしい。


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