不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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チラシの入ったその日の12:30に抽選?

都内最大の再開発エリアの一画に建つ最後の大規模マンション。

新宿駅20分(途中急行に乗り換え)、駅徒歩8分。総戸数219戸、13階建。平成21年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。

  • 【第1期予告広告】予定販売戸数20戸、3LDK(71.15m2)〜4LDK(100.22m2)。予定販売価格4,200万円台〜6,900万円台、最多価格帯4,900万円台。
  • 第1章本広告】販売戸数50戸、3LDK(71.15m2)〜4LDK(100.22m2)。販売価格4,910万円〜6,980万円、最多価格帯4,600万円台。
  • 2月17日(日)、3月2日(日)、3月16日(日)の物件と同じ。

珍しく木曜日にチラシが入っている。
第1期の予告広告。
でも、物件概要に目を凝らすと、販売戸数50戸として「第1章物件概要」も併記されている。
「第1章」ってなんだ?
昼休みにモデルルームに電話で訊いてみた。

  • 筆者「予告広告なので申し込みを受け付けない旨が書かれていますが、第1章として販売戸数50戸とも書かれています。第1章の販売戸数50戸は、申し込みを受け付けてくれないということなのでしょうか?」
  • 女性販売員「本日のチラシでは、第1期の予告広告と第1章の本広告を合せて掲載していますので、第1章の50戸は受け付けています。でも第1章の販売は、本日の12時で締め切っています」
  • 筆者「えっ 12時って、つい先ほどですよね」
  • 女性販売員「そうです」

今朝の折込みチラシに50戸の販売情報を掲載しておきながら、同じ日の12時に締め切る???

  • 筆者「第1章と第1期の違いは何でしょうか?」
  • 女性販売員「第1章のほうが販売時期が早いということです」

携帯電話を切った後、あらためて「物件概要」をよく読むと、第1章の販売戸数50戸については、次のような記載があった。

  • 登録受付期間/平成20年5月8日(木)11:00〜12:00
  • 抽選/平成20年5月8日(木)12:30より

たしかに、先ほど受付を締め切り、今まさに抽選が実施されているということではないか!
本物件で前回チラシが出されたのは、3月14日の予告広告。
その予告広告では、「第1章」のことについては、まったく触れられていない。
「販売予定時期/平成20年4月中旬」として、「本広告を行うまでは、契約または予約の申込に一切応じられません」との記載があるだけだ。
なのに、「4月中旬」に本広告が打たれることもなく、本日唐突に、第1期予告広告(販売予定戸数20戸)と合わせて、「第1章」なる本広告(販売戸数50戸)が出されているのだ。
(1)これまで「第1章」なる本広告が打たれた形跡がないこと。
(2)本日の広告が、金曜日ではなく、木曜日に出されたこと。
(3)しかも、同日の12:00に受付締切、30分後に抽選が実施されていること。
これらの事実から想像されることは――。
予告広告で集客しておいて、50戸分の契約見通しが得られたところで、形だけの本広告を出したのではないのかということだ。

(本日、マンション広告1枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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