3月20日(木) なぜ、竣工4カ月後が入居予定日なのか? の記事で、今月3月下旬竣工なのに、なぜ入居予定が4カ月も先の7月末となっているのか、問題意識を記したところ、読者の方からコメントをいただいた。
基本的には、現物を見ずにオプション満載のモデルルームを見ただけの青田買いよりも、完成直前に販売を開始する(=現場現物売り)のほうが消費者にとっては望ましいと、私は考えている。
なぜならば、消費者にすれば、現場で現物の住戸を見て確かめられるメリットがあるから(デベロッパー側にも、仮設モデルルームの建設・維持に係る費用を抑制できるというメリットがある)。
ただ、デベロッパーにとって完成済み在庫が増えるリスクの高い「現場現物売り」よりも「青田売り」が主流となっているのが現状だ。
では「青田売り」がどれほど主流になっているのか?
リクルート社が発行しているフリーペーパー「住宅情報マンションズ(首都圏版)」の2008年3月18日号に登録されている全994物件を調べてみた。
今月の3月下旬以降の竣工物件で、入居可能期間が2カ月以上かかる物件は83件。内訳は以下のとおりであり(右上図も参照)、「現場現物売り」は決して多いとはいえない。
- 2カ月:62件(6.2%)
- 3カ月:14件(1.4%)
- 4カ月:6件(0.6%)
- 5ヶ月:1件(0.1%)
入居可能期間が3カ月以上かかる物件の内訳は、下記のとおり。
※非上場で決算時期不明の一部の売り主と1社(7月末)を除き、決算時期は3月末となっている。
総戸数やデベロッパーの違いなど、入居可能期間との関係は、特に見られなかった。
- 総戸数(決算時期)年度またぎの有無
- 竣工後の入居可能期間:5カ月
- 82戸(3月)あり
- 500戸(3月)なし
- 竣工後の入居可能期間:4カ月
- 20戸(3月)あり
- 39戸(3月)あり
- 83戸(たぶん3月) あり
- 98戸(3月)あり
- 338戸(3月)あり
- 竣工後の入居可能期間:3カ月
- 25戸(?)あり
- 26戸(3月)なし
- 26戸(たぶん3月)なし
- 35戸(7月末日)なし
- 41戸(たぶん3月)なし
- 123戸(3月)なし
- 246戸(3月)なし
- 315戸(3月)なし
- 346戸(?)なし
- 738戸(3月)なし
- 825戸(たぶん3月)あり
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