不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


SI(スケルトン・インフィル)もどきのマンション

駅チカの小規模マンション。

【先着順広告】大手町駅直通16分、駅徒歩4分。総戸数23戸、7階建。販売戸数10戸、2LDK(63.47m2)〜3LDK(81.81m2)。販売価格4,187.58万円〜5,928.58万円。平成20年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の7カ月後)。

  • ○○(=デベロッパー名)のSI思想設計「△△(=デベロッパーが命名したシステム名)」は、将来起こりうる家族構成の変化に柔軟に対応する構造システムです。
    • たとえば、お子様が一人の今はキッチンとリビング重視の2LDK。
    • 4人家族になったら3LDKに。
    • お子様が独立したらご夫婦の快適さに配慮して広めのリビングにした2LDKへ。

「将来の水廻りも移動できる間取り変更が可能」と謳い、現在、数年後、20年後と変化していく3つの間取りが掲載されている。
床下に20cmの空間を設け、給排水配管を自由に引き回せることから、間取りの変更に対応できる旨が図示されている。
トイレやキッチンなど水廻を移動させることは、騒音・振動のトラブルを引き起こすことがあるので要注意だ。
構造躯体(スケルトン)と内装設備(インフィル)を分離させ、PS(パイプスペース)を住戸外に設置することで、メンテナンスや将来のリフォームが容易になるというのがSI(スケルトン・インフィル)の基本。
あらためて間取り図を見ると、専有住戸内に上下階を貫通するPS(パイプスペース)がシッカリと3つ描かれている。
これではSIもどきではないか。
リクルート社が運営している「住宅情報ナビ」に登録されている首都圏の新築分譲マンション全1,246件(2月10日現在)を調べてみると、SI(スケルトン・インフィル)で登録されている物件は、下記の6件しかなかった。
もちろん、本物件はこの6件に含まれていない。

  • THE OMIYA TOWERS(22階建て、総戸数238戸)
  • THE TOYOSU TOWER(43階建て、総戸数825戸)
  • プラウドタワー練馬(29階建て、総戸数257戸)
  • プラウド横濱鶴見 二見台(6階建て、総戸数114戸)
  • リリーベル葛西(8階建て、総戸数22戸)※外断熱マンション
  • シェルゼ武蔵中原(6階建て、総戸数48戸)※外断熱マンション

(本日、マンション広2枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.