芸能人の宣伝効果とは、マンションの品質・周辺環境などを実態以上に素晴らしいものと誤認させること。
有名芸能人に高額なギャラを支払うくらいなら、マンションの中身(建物性能や好条件の用地確保)にお金をかけてほしいところだ。
Nikeの靴に夢を買う:超一流アスリートに近づきたい!
超一流のアスリートとしか契約しないナイキ社(Nike)のブランド戦略。
「超一流のアスリート」⇒「超一流のメーカー」という連想が働くから、価格の高いスニーカーであっても買ってしまうという消費者行動が誘発される。
あるいは超一流のアスリートの名前を冠したモデルシューズを履くことで、自分が少しでも超一流アスリートに近づきたいという消費者心理が働く。
ナイキ社のブランド料が上乗せされた高いスニーカーを買ってしまうのは、しっかりした会社だから品質も高かかろうという安心感だけでなく、超一流アスリートにあやかりたいとうような夢を買っている部分もあるのではなかろうか。
でも、購入の対象がスニーカーからマンションに変わると、事情は異なってくる。
マンションに夢を買う:セレブにあやかりたい!?
好感度抜群の芸能人が起用されたマンション広告を見て、マンションの品質・周辺環境などを実態以上に素晴らしいものと誤認してしまう恐れはないか。
広告に起用された芸能人の好感度とマンションの品質・周辺環境の良さとは、まったく関係がないことを常に意識しておく必要がある。
有名芸能人に高額なギャラを支払うくらいなら、マンションの中身(建物性能や好条件の用地確保)にお金をかけてほしいところだ。
マンションは中身で勝負すべし!
デベロッパーが有名芸能人をマンション広告に起用し、販売促進効果で少しでも完売を早め、利益を高めようとする行動は理解できなくはない。
万が一、売れ残りが発生すると、デベロッパーはもとより、既に購入契約を済ましてしまった人も不利益を被る可能性はゼロではないだろう。
でも、売れ残りが発生するようなマンション・プロジェクトを組成してしまったことの問題は、建物性能や立地条件が分譲価格のミスマッチをもって消費者ニーズを満たせなかったことに起因しているのではないか。
安易に有名芸能人に頼るのではなく、建物性能や好条件の用地確保などマンションの中身で勝負すべし!