引き戸とは、障子や襖のように、左右に引き動かして開け閉めを行う扉のこと。
多くのマンションには、開き戸(ドア)が採用されている。引き戸は少数派だ。
引き戸のメリット
引き戸の最大のメリットは、開き戸と違って、開閉のスペースがいらないこと。
引き戸は、狭い居住空間を有効に使うための、日本の知恵だ。
二つ目のメリットは、必要に応じて、開け放しにできること。
大きな荷物を抱えているときや車椅子での生活には適している。
風に煽られて、バッタンと閉まることもない。
引き戸のデメリット
一方、引き戸のデメリットは、開き戸に比べて、気密性、遮音性が劣ること。
また、引き戸の鍵は壊れやすいので、洗面所やトイレなどに鍵付き引き戸を採用すると後々困ることになるかもしれない。
引き戸ならば、「吊レールタイプ」を選択しよう!
結論として、洗面所やトイレ以外であれば、遮音性に神経質でない人にとっては、引き戸がベター。
ただ、問題は、引き戸は開き戸よりも割高なことだ。
だからといって、安価なタイプの引き戸を採用すると、後で痛い目に会うことになる。
引き戸には、「下レールタイプ」と「吊レールタイプ」の2種類ある。
安価な「下レールタイプ」だと、扉を引くときに重いし、レールの溝にホコリが溜まるとガカガタとすべりも悪くなる。
また、開閉の際に、ガタガタ音がコンクリートスラブを伝わって、特に静かな夜間など、隣接住戸への騒音トラブルのもと。
引き戸を採用するならば、「吊レールタイプ」を選択しよう!