不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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駐車場とは|マンション広告の用語解説

マンションの駐車場は、平面自走式がベスト。立体の自走式駐車場は許容範囲。機械式駐車場は最悪。

駐車場は平面自走式がベスト

駐車場は、平面自走式がベスト。建設コストが安く、維持管理費もほとんどかかからないし、使い勝手もよい。

でも、敷地に余裕がない都会のマンションでは、立体の自走式であればよしとしよう。建設コストは高くなるが、機械を使っていないぶん、維持管理費は安いし、使い勝手も悪くはない。
立体自走式の床材にメッシュと呼ばれる網目状の鋼材を使えば、建築面積に算入されないなどの利点があるが、雨の日の使い勝手の悪さや騒音の問題などから、最近ではコンクリート方式が多い。

機械式駐車場は最悪

デメリットは、毎月の維持管理費が高いこと、車高の高いRV車などが収納できない可能性があることなど。特にパズル方式などは、車の出仕入れに時間がかかり、使い勝手はすこぶる悪い。
また、機械式駐車場の法定耐用年数は15年。20年もすれば、建て替える必要があるので、将来の建て替えを見込んで、駐車場使用料をも高めに設定しておく必要がある。

財団法人駐車場整備機構の資料によれば、駐車場のタイプ別の建設コスト、維持管理費の目安は、次のように機械式駐車場が高い。

  • 【平面自走式】建設コスト(10万円/台〜50万円/台)、月あたり維持管理費(1,000円/台以内)
  • 【立体自走式】建設コスト(70万円/台〜350万円/台)、月あたり維持管理費(1,000円/台以内)
  • 【機械式(2段・多段)】建設コスト(100万円/台〜250万円/台)、月あたり維持管理費(2,000円/台〜4,000円/台)

機械式駐車場の安い使用料に喜んでいるとすれば、かなりの能天気だろう。20年後の建替え時に泣くことになる。
できれば自走式駐車場のマンションを選びたいところだ。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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