不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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間取り図の並べ方に意図はあるのか

間取り図の並べ方に意図はあるのか

土曜日、マンション広告2枚。

  • 4月28日(土)の物件と同じ。

東京駅直通13分(快速利用)、駅徒歩14分。総戸数39戸(非分譲住戸2戸含む)、5階建。販売戸数未定、3LDK(71.50m2)〜4LDK(96.35m2)。販売価格未定。平成19年12月上旬(本チラシ掲載日の6カ月後)。

第1種住居地域に建つ5階建ての小規模マンション。
B3サイズのチラシ裏面に掲載された間取り図は3つ。

  • F type 76.14m2 (3LDK) 中住戸
  • I type 82.97m2 (3LDK) 南東角住戸
  • D type 88.13m2 (4LDK) 南西角住戸

これら3つの間取り図を見ていて引っ掛かったは、間取り図が並べられている順番。
左からF(中住戸)、I(南東角住戸)、D(南西角住戸)の順に並んでいることだ。
住棟内の配置に合わせて、左からD(南西角住戸)、F(中住戸)、I(南東角住戸)の順に並べたほうが自然ではないか。
なぜ、わざわざチラシのような配置になっているのか?
筆者が考えた理由は次の二つだ。
ひとつは、右側ベターの法則(筆者の造語)。
一般的にチラシを見る人の視線は左から右に移動する。
チラシ作成者は、このことを意識して、左側から右側に行くに従って、F(中住戸)、I(南東角住戸)、D(南西角住戸)と専有面積が大きくなるように配置したのではないか。
そうすれば、右側にいくに従って、見る人の満足感を高める効果が期待できる。
二つ目の理由は、生活感を抱かせないため。
もし、棟内の配置と一致するように間取り図を並べると、左からD(南西角住戸)、F(中住戸)、I(南東角住戸)の順になる。
そうすると、角住戸(D・I)に挟まれた中住戸(F)を選んだ人は、分譲価格的な安さとともに、実際に住んだときの同じフロアーに住む角住戸(D・I)の住民との経済格差を連想してしまうのではないだろうか。
それでは、これからマンションを選ぼうとする人の夢に水を指してしまう。
あるいは、これからマンション選びを始めようとする人の意気込みをくじいてしまう。
一見ちぐはぐに見える本物件チラシの間取り図の並べ方には、そのような奥深い販促ワザが秘められているのではないかと、筆者は勝手に想像している。


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