不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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高層駐車場棟の建設が可能なのは―

敷地のすぐ南側を高架線路が走っている大規模マンション。

東京駅直通37分、駅徒歩12分。総戸数395戸、15階建。販売戸数30戸、3LDK(72.04m2)〜4LDK(86.89m2)。販売価格2,188万円〜3,268万円、最多価格帯2,500万円台・2,600万円台。平成19年7月上旬竣工(本チラシ掲載日の2カ月後)。

鉄道騒音のせいだけではないが、分譲価格はかなり安め。

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    • 月額500円〜7,500円でご利用いただけます。
    • 自走式駐車場は377台のうち314台が屋根付きで、3・4・5階が渡り廊下で住棟と結ばれています

自走式の駐車場は、マンションとしては珍しい7階建て。
なぜこのような高層駐車場棟の建設が可能なのか?
駐車場は、住棟を合わせた延床面積の1/5を限度として、容積率に参入されない(建築基準法施行令第2条第3項)。
たとえば、容積率500%制限の敷地であれば、125%(=625÷5)まで駐車場面積を上乗せできる。
しかも本物件の敷地の用途地域は、「商業地域」だ。
住居系の用途地域と違って、商業地域は、もともと大きな容積率が認められている。
また、住居系の用途地域だと2階建て以下の駐車場しか建てられないが、商業地域であれば「2階建て以下」のルールは適用されない。
本物件は、このように商業地域という建設に有利な敷地条件を最大限に利用して、395戸もの住戸を詰め込んでいるのだ。
商業地域とは、そもそも「主として商業その他の業務の利便を増進するため定める地域(都市計画法 第9条9項)」だから、良好な住環境を確保することを想定していない。
高層階からのハーバービューは優れているかもしれないが、すぐ近くを電車が走っているような場所にマンションを建てるべきではないと考えるのは筆者だけだろうか。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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