不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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“売り渋り”物件

「銀座から1km圏内」の大規模マンション。

汐留駅直通5分、駅徒歩7分。総戸数495戸、18階建。

  • 【第1期予告】予定販売戸数50戸、1LDK(50.39m2)〜3LDK(76.75m2)。予定販売価格4,100万円台〜5,700万円台、予定最多価格帯4,800万円台(6戸)。
  • 【会員優先分譲第2期】販売戸数20戸、1LDK(50.39m2)〜3LDK(75.34m2)。販売価格4,398万円〜5,798万円、最多価格帯4,900万円台(4戸)。

平成19年2月15日竣工済み(本チラシ掲載日1カ月前)。

すでに1カ月前に竣工しているのに、まだ第1期予告(50戸)と会員優先分譲第2期(20戸)の広告を打っている。
総戸数が495戸もあるのに、この販売ペースの遅さは何なのか?
本物件は、「用地取得の勝ち組(週刊東洋経済2006.7.15号)」デベロッパーが販売している。
「不良資産処理で他社が汲々としている時期に、底値で大量のマンション用地を取得。2006年3月期に業界トップ級の粗利30%を確保(同記事)」したデベロッパー。
地価が上昇した04年度秋以降に用地を仕入れた“新価格物件”が出回る頃合を見計らっての“売り渋り”物件か?
1月18日NIKKEI NET記事に、本物件が「着工して早期に売り切るのが一般的な業界では異例。当初は1年半ほど前を想定していた発売時期を遅らせた」とたしかに書かれている。
果物や魚は豊作時には値崩れしないよう、冷凍食品に化けたり、缶詰になって市場に放出される量がコントロールされる。
マンションも市場への放出時期をコントロールして、価格調整を図れる“生もの”だ。
“生もの”は鮮度をよく確かめましょう!

(本日、マンション広告7枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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