不動産情報ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「環境GIS」サイトで敷地周辺の騒音データをチェック!

敷地のすぐ南を首都高が走っている大規模な定借マンション。

東京駅直通16分(快速利用)、駅徒歩20分。総戸数225戸、14階建。販売戸数未定、3LDK(72.14m2)〜4LDK(101.66m2)。予定販売価格2,500万円台〜4,900万円台(※建物価格、前払賃料、解体準備金、消費税等相当額を含む)、最多価格帯3,200万円台。平成20年3月中旬竣工(本チラシ掲載日の1年後)。

  • 10月15日(日)、11月19日(日)、3月1日(木)の物件と同じ。

広告の文言には、交通騒音や振動のことは一切触れられていない。
でも、間取り図のリビングの窓を表す線に目を凝らすと、しっかり二重線(=遮音性能の高い2重サッシ)で描かれていることに気が付く。
遮音性能の高い2重サッシを採用しなければならいないほどの交通騒音とは、実際にどの程度のものなのか?
国立環境研究所 環境情報センターが運営する「環境GIS」サイトで、全国各地の交通騒音を知ることができる。
まず、同サイトで、地域の騒音基準値を確認する。
本物件の建つ場所は、B地域(主として居住の用に供される地域)で、「道路に面する地域」であるうえ、さらに「幹線交通を担う道路に近接する空間」の特例が適用されるから――。
騒音基準値は昼間70デシベル以下、夜間65デシベル以下とかなりの高めの設定であることが分かる。
次に、実際の騒音データを確認する。
本物件の近くにある測定点のデータは、昼間73 LAeq(dB)、夜間71 LAeq(dB)となっている。
これらのデータから、本物件の周辺の騒音基準値はもともと高め(昼間70デシベル以下、夜間65デシベル以下)に設定されているにも係らず、実際に騒音を計測した値(昼間73 LAeq(dB)、夜間71 LAeq(dB))は上回ってしまっている。
つまり、環境基準が守られていない状態にある地域ということ。
違法状態なのかといえば、次の告示(改正 平成12年3月28日環告20)により免責された状況下にある。

  • 達成期間等
    • 既設の道路に面する地域については、関係行政機関及び関係地方公共団体の協力の下に自動車単体対策、道路構造対策、交通流対策、沿道対策等を総合的に実施することにより、環境基準の施行後10年以内を目途として達成され、又は維持されるよう努めるものとする。
    • ただし、幹線交通を担う道路に面する地域であって、道路交通量が多くその達成が著しく困難な地域については、対策技術の大幅な進歩、都市構造の変革等とあいまって、10年を超える期間で可及的速やかに達成されるよう努めるものとする。

「幹線交通を担う道路に面する地域」で「道路交通量が多くその達成が著しく困難な地域」については、「10年を超える期間で可及的速やかに」騒音基準値を達成すればいい、なんていかにも玉虫色の文言だ。
現状追認型の苦肉の告示表現はさておき――。
「環境GIS」サイトで騒音データを調べることにより、遮音性能の高い2重サッシを採用しているマンションの周辺騒音状況がよく理解できる。

(本日、マンション広告1枚)

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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