不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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方位別の日照環境の違いは―

窓の向きの違いによる室内にできる日照

土曜日、マンション広告2枚。

  • 1月13日(土)の物件と同じ。

新宿駅直通19分(途中急行に乗り換え)、駅徒歩9分。総戸数230戸、20階建。販売戸数戸未定、3LDK(68.11m2)〜4LDK(85.07m2)。販売価格未定。平成20年10月末竣工(本チラシ掲載日の1年8カ月後)。

都内最大の再開発事業エリアに建つ、大規模マンション。
2つの間取り図の上部に「南東向き・南西向き住戸100%」と書かれているのだが――。
「100%」の意味がよく分からない。
間取り図や外観図から、本物件は南東向きの20階建て(ワンフロア9戸)の大きな棟と南西向きの18階建て(ワンフロア3戸)の小さな棟の2つから構成されていることが推定できる。
「南東向き・南西向き住戸100%」の意味するところは、「本物件には日照環境が劣後する東向き住戸や西向き住戸、北向き住戸はありませんよ」ということなのか・・・・・・。



住戸の日当たりは、方位によってどのくらい違うのか――よく訊かれる基本的な質問だ。
住戸モデルを設定して、日照計算すればいいのだが、これがなかなかめんどう。
手元にあるホコリをかぶった資料をひっくり返してみたところ、「建築環境工学 一問一答(新雅夫著 明現社 1980年)」に使えそうなデータを発見!
窓から入る日照により、室内の壁面や床面にできる面積がどのように変化するのか。
季節別(夏至・春秋分・冬至)、窓の方位別にデータが記されている。
夏至の南面窓からの日照面積を1とした場合の比較をレーダーチャートに表現してみた。
南向き住戸は、夏涼しくて冬暖かい。
西向き・東向き住戸は、夏暑くて冬寒い、ということが絵的にご理解いただけたでしょうか。


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