不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「建物の断熱性」は三ツ星(☆☆☆)を目指すべし

マンション環境性能表示


日曜日、マンション広告1枚。

新宿駅直通17分(快速利用)、駅徒歩12分。総戸数526戸、15階建。販売戸数未定、3LDK(75.10m2)〜4LDK(114.78m2)。予定販売価格4,200万円台〜7,600万円台、予定最多価格帯4,900万円台中心。平成20年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。

貨物駅跡地の大規模開発エリアの一画に建つ、総戸数526戸の超大規模マンション。
建築延べ床面積が1万m2を超えているので、「マンション環境性能表示」がしっかり表示されている。

  • 建物の断熱性 ☆☆
  • 設備の省エネ性 ☆☆☆
  • 建物の長寿命化 ☆☆
  • みどり ☆☆☆

3段階(三ツ星)評価で、「設備の省エネ性」と「みどり」が最高の三ツ星(☆☆☆)となっているのだが――。
別の言い方をすれば、「建物の断熱性」と「建物の長寿命化」は、二つ星(☆☆)止まりだ。
「建物の断熱性」が二つ星(☆☆)というのは、品格法の「省エネルギー対策3等級」相当(=新省エネ基準レベル)。
その上の三ツ星(☆☆☆)となると、品格法の「省エネルギー対策4等級」相当(=次世代省エネ基準レベル)。
「建物の断熱性」二つ星(☆☆)と三ツ星(☆☆☆)の違いは、光熱費の節約に寄与するだけでなく、熱橋部(ヒートブリッジ)の断熱補強の有無の分かれ目だから、将来、天井や壁のクロスの黒かび発生に悩まされるか否かということにも影響する。
「建物の断熱性」を二つ星(☆☆)から三ツ星(☆☆☆)にランクアップさせるには、「設備の省エネ性」と違って、結構な初期投資(それだけ譲価格が高くなる)が必要だ。
日本の居住環境の向上を願う筆者としては、デベロッパーには、「建物の断熱性」三ツ星(☆☆☆)を目指してほしいところだ。


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