不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「予定販売価格」とは―


木曜日(勤労感謝の日)、マンション広告4枚。

  • 6月4日(日)の物件と同じ。

大手町駅直通14分、駅徒歩9分。総戸数88戸、14階建。販売戸数未定、2LDK(56.10m2)〜4LDK(82.95m2)。予定販売価格3,200万円台〜5,200万円台、予定最多価格帯4,100万円台。平成19年9月18竣工予定(本チラシ掲載日の10カ月後)。

幹線道路の交差点沿いに建つ、14階建ての中規模マンション。
販売戸数が「未定」となっている第3期2次の「予告広告」。
ゴマ粒大の小さな文字で記された「物件概要」には、次のような注釈がある。

  • ※プラチナステージ(第3期2次)販売戸数が未定のため、物件データはプラチナステージ(第3期2次)以降の全販売対象住戸のものを表示しています。
  • 確定情報は本広告にてお知らせいたします。

マンション広告の表示ルールに明るくない人のために、「予告広告」について以下に解説しよう。

    • -

「予告広告」とは、分譲価格などが確定していないために、「本広告」に先立ち、物件の販売開始時期をあらかじめ告知する広告のこと。
平たくいうと、「予告広告」とは、販売価格を早期に決定できない(決定したくない)デベロッパーと、物件情報を早期に入手したい消費者、双方のニーズを満たすために生まれた特例の制度だ。
ところが、最近のマンション・チラシを「観測」していると、「販売価格:未定」としている物件だけでなく、本日の広告のように、〇〇万円台〜□□万円台と「予定販売価格」を表示している物件が少なくない。
「予定販売価格」を表示するくらいならば、「予告広告」など出さずに「本広告」にすればよさそうなものだが、そうはいかない事情があるのだろう。
巷でいわれているのは――。

  • 「販売価格:未定」ではなく「予定販売価格」を謳うことで、モデルルームへの集客力を少しでも高めたいというデベロッパーの思惑。
  • モデルルームに来た潜在顧客の反応を見て、販売価格を確定しようとするデベロッパー販売戦略。

「予告広告」に表示された「予定販売価格」といえども、消費者の反応を見て勝手に変えることは認められておらず、変更となるすべての項目について訂正広告を出す必要がある(不動産広告の実務と規制 (住宅・不動産実務ブック)社団法人首都圏不動産公正取引協議会事務局編)のだが――。
「予告広告」とは、物件情報を消費者に早期に伝えようという本来の趣旨から外れ、デベロッパーに都合のよい販売価格決定のための集客手段ともいえる。


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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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