不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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アロマ漂う販促ワザ?

超大手の総合商社が売り主となっている中規模マンションのチラシ。

大手町駅21分(途中急行乗り換え)、駅徒歩9分。総戸数65戸、8階建。販売戸数未定、2LDK(60.41m2)〜4LDK(100.75m2)。予定販売価格3,300万円台〜6,000万円台、予定最多価格帯3,700万円台。平成19年11月上旬竣工(本チラシ掲載日の1年後)。

  • 8月26日(土)、10月13日(金)の物件と同じ。
  • air aroma エントランスホールにアロマの香りを漂わせた癒しの空間となっております。

アイスキャンディーの棒ほどの狭いスペースにair aromaの宣伝が。
10月13日の広告には無かった、air aromaって いったいなんなのか?
本広告だけでは詳細が分からないので、ネットで調べてみた。

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オランダ人エンジニアJohn Van Roemburg氏が1998年に立ち上げたアロマテラピーブランド。
エアアロマ株式会社(1998年設立。2006年4月に現社名に変更)が、2001年にオーストラリアair aroma社からのアロマディフューザーの輸入販売を開始。
マンションのエントランスに設置されるのは、エアアロマ社の「マイナスイオンアロマディフューザー」のポータブルタイプか。
ポータブルタイプだとすれば、20インチの液晶テレビよりも一回り小さいくらいのサイズ。
価格は定価で514,500円(税込み)。
1日8時間の使用で、1カ月に100mlボトル入りオイル1本を消費する。
アロマオイルは、100mlボトルで1万円〜3万円といったところ。

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アロマ装置50万円、月々の補充オイル数万円は、1世帯あたりにすれば大した負担ではないだろう。
でも、エントランスを通るたびに匂うアロマの香りは、好き嫌いがあるだろうし―。
アロマ装置の運用を停止するにしても、住民の合意をとるための手続きがなかなか厄介だ。
将来、アロマ装置が故障あるいは劣化したときに、再び新しい装置を入れようということになるだろうか・・・・・・。
マンション広告に色を付ける(この場合は匂いを付ける?)ために、air aromaの設置を謳うという、なんとも迷惑な販促ワザではないか。

(本日、マンション広告3枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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