湾岸エリアに建つ、14階建て、8棟からなる大規模マンション。
東京駅直通29分、駅徒歩20分。総戸数896戸、14階建。販売戸数未定、3LDK(72.68m2)〜4LDK(100.10m2)。予定販売価格2,500万円台〜5,200万円台、予定最多価格帯3,500万円台。平成20年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年5カ月後)。
新聞全紙大(タテ使い)の広告オモテ面には、女性デュオパフィー(PUFFY)の二人がデカデカと出ている。
キャッチコピーも派手な表現が並んでいる。
- 海(チカ)
- 海へ都市へ、行動力を全開にするアクティブな日々を。
- 空(ヒロ)
- 大きな空の下で、開放的であたたかなコミュニティを。
- 庭(デカ)
- 〇〇のすぐ近くに、森に包まれ、中庭を抱く別世界を。
これらのキャッチコピーは、裏を返せば、本物件のデメリットを覆い隠す言葉とも捉え得る。
- 駅から遠いデメリットを打ち消すために、海への近さを強調しているのではないか。
- 住棟による方位的デメリットを打ち消すために、大きな空・開放的コミュニティを強調しているのではないか。
- 湾岸道路隣接(交通騒音が大きい)のデメリットを打ち消すために、庭のデカさを強調しているのではないか。
まあ、デメリットのひとつひとつを列挙するまでもなく、すでに予定価格の安さがこの物件にデメリットが内在していることを示唆しているのだが―。
- 南向き3LDK・80m2超/3,000万円台〜
- 南向き4LDK・85m2超/3,500万円台〜
- 南東角部屋4LDK・100m2超/4,500万円台〜
これらのデメリットを強力に打ち消すべく、芸能人が起用されたのではないだろうか。
では、多くの芸能人の中から、なぜパフィー(PUFFY)が選ばれたのか?
パフィー(PUFFY)といえば、1996年にリリースされた、奥田民生プロデュース・作曲、井上陽水作詞によるメジャーデビュー曲「アジアの純真」が有名。
最近では、パフィーをモデルにしたアニメ「Hi Hi Puffy AmiYumi」が全米で放送され、低年齢層から高い支持を得て、カートゥーン・ネットワーク開局以来の高視聴率を記録している。
パフィーの二人の生年月日を調べてみると、大貫亜美が1973年9月18日生まれの32歳、吉村由美が1975年1月30日生まれの31歳。
二人は団塊ジュニア世代(1971年〜1974年生まれ)ということ(吉村由美のほうは、少し外れているが)。
多くの芸能人の中からパフィーが選ばれたのは、ジーンズにTシャツ姿のパフィーであれば、同世代の団塊ジュニアの共感が得られやすいとの売り主の思惑が働いているのではないか・・・・・・。
これまでも、なんどか強調してきたが、マンションの立地条件や建物性能の良し悪しと、芸能人の好感度とは、まったく関係がない。
だから、マンション購入検討者は、芸能人起用によるイメージアップ効果に惑わされることなく、客観的な判断を下そう。
(本日、マンション1枚)