不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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マンション広告のロナウジーニョ・マジック?

7月2日記事に読者の方から、下記のような楽しいコメントをいただいた。

■意見2さん
ナイキのスニーカーを買おうと思った時に、「ナイキは有名人を起用したCMをやっているから、このスニーカーには余計な販促費が上乗せされている。」なんて思ってしまいました(笑)。
でも、ナイキのスパイクを履いてもロナウジーニョみたいなプレーが出来ない事は常にわかっているので大丈夫。そもそも広告ってそんなもんですよね。


■駄意見さん
ナイキが有名人を起用しているのは、1万円のスニーカーを売り場で見て「ロナウジーニョも履いているくらいのメーカーだから1万円するかも」と思うか「全然知らないメーカーなのに1万円もするのか」と思うのでは全然違う。
ここで明確に語らなくても1万円の価値があるように思わせている広告って罪だと思う。
マンションでも同じ作用があるのではないか。

超一流のアスリートとしか契約しないナイキ社のブランド戦略。
超一流のアスリート⇒超一流のメーカーという連想が働くから、価格の高いスニーカーであっても買ってしまうという消費者行動。
あるいは超一流のアスリートの名前を冠したモデルシューズを履くことで、自分が少しでも超一流アスリートに近づきたいという消費者心理。
野球少年がイチロウ・モデルのバットやグラブを買うのは、単なる憧れで終わる場合もあるかもしれないが、将来、イチロウを超えるようなダイリーガーに成長することだってあり得る。
ナイキ社のブランド料が上乗せされた高いスニーカーを買ってしまうのは、しっかりした会社だから品質も高かかろうという安心感だけでなく、超一流アスリートにあやかりたいとうような夢を買っている部分もあるのではなかろうか。


でも、対象がスニーカーから不動産にかわると、事情は異なってくる。
高感度抜群の芸能人が起用されたマンション広告を見て、マンションの品質・周辺環境などを実態以上に素晴らしいものと誤認してしまう恐れはないか。
広告に起用された芸能人の好感度とマンションの品質・周辺環境の良さとは、まったく関係がないことを常に意識しておく必要がある。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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