不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「〇〇区民優先分譲」の意味(その2)

金曜日、マンション広告5枚。

  • 5月12日(金)、5月26日(金)の物件と同じ。

大手町駅直通14分、駅徒歩19分。総戸数58戸、7階建。販売戸数6戸、2LDK(60.23m2)〜3LDK(76.34m2)。販売価格2,898万円〜4,498万円。平成18年3月30日竣工済み(本チラシ掲載日の2カ月前)。

幹線道路沿いに建つ、駅から遠い7階建ての中規模マンション。

  • 〇〇区民優先分譲 第2期 新発売

先週(5月26日)の広告で、「おかげさまで〇〇区民優先分譲は、ご好評のうちに完売いたしました!!」となっていたかと思ったら―。
本日の広告では、第2期の〇〇区民優先分譲として6戸を販売するという。
こんなにお手軽に「〇〇区民優先分譲」なる表現を使っている真意を確認したくて、売り主に電話照会してみた。

  • 筆者「『〇〇区民優先分譲』となっていますが、〇〇区民以外は受け付けてもらえないということでしょうか?」
  • 女性販売員「そういうことは、ございません」
  • 筆者「えっ? △△区民も、『優先分譲』してもらえるんですか?」
  • 女性販売員「はい。△△区民の方でも6月17日から先着で受け付けさせていただいています」
  • 筆者「チラシでは、受付期間が6月17日から6月25日。抽選日が6月25日となっていますよね。抽選条件は〇〇区民も△△区民も同じなんでしょうか?」
  • 女性販売員「同じです」
  • 筆者「では、〇〇区民は何が『優先』されているのですか?」
  • 女性販売員「〇〇区民の方には、ご希望によって『Oタイプ』の住戸をお取り置きしておきます」

※「Oタイプ」とは、南面4室・南西角という日照条件の良い3LDK住戸。

  • 筆者「ということは、△△区民は、『Oタイプ』を希望しても、取り置きしていただけないということですね?」
  • 女性販売員「何とかします」
  • 筆者「何とかしてもらえるんですか?」
  • 女性販売員「何とかします」

「何とかします」という意味が、△△区民が『Oタイプ』を希望した場合でも取り置きしてもらえるということならば―。
〇〇区民が有している『Oタイプを取り置きしてもらえる』という唯一の優先権さえも、担保されていないことになる。
ということは、「〇〇区民優先分譲」というキャッチコピーは、なんら実態のない、販促ワードということなるのだが・・・・・・。



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