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マンション耐震強度偽造問題(事件)が、消費者行動に大きな変化をもたらそうとしている。
駅売りの夕刊紙には、マンション買え控え不況などと、大きな見出しが踊っている。
耐震強度偽装問題の成り行きを見定められるまで、安易にマンションに手を出せないというのが、多数の消費者の気持ちかもしれない。
耐震強度偽装問題を契機に、消費者行動が、デフレ時代の価格志向から、信用力のあるブランド志向へと変化するのではないか―。
安心・安全を保証できるブランド力に対して、消費者は高い対価を払うことを厭わないという消費者行動への変化。
普段スーツやハンドバックはブランド品を買っている人も、マンションになったとたんに偽物をつかまされていないか。
まがい物は、一見するとブランド品と変わらないようでも、よく見ると縫製が雑で、素材も悪く、長期の使用に耐えない。
では、マンションのまがい物とは、どんなものか?
たとえば、専有面積が広くても、実は階高(天井高)が低く、空間的には狭いマンション。
あるいは、ビルドイン浄水器や食器乾燥機など、主婦受けのする、たいして金のかからないカタログ的な設備を派手に宣伝しているマンション。
見た目では分かりにくいのだが、遮音性能の低いマンションなどなど。