不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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第1期と第2期の販売対象住戸は同じか?


土曜日、マンション・チラシ2枚。

  • 7月22日(金)、8月19日(金)の物件と同じ。

大手町駅直通16分、駅徒歩16分。総戸数42戸(管理人室1戸含む)、14階建。販売戸数6戸、3LDK(73.06m2)〜4LDK(84.73m2)。販売価格3,170万円〜4,150万円。平成18年6月末竣工(本チラシ掲載日の6カ月後)。

本日のチラシは、第3期、販売戸数6戸の案内となっている。
第1期、第2期の販売戸数は、どうだったのか?
『マンション・チラシの定点観測データベース』で確認してみよう。

  • 第1期/販売戸数15戸
  • 第2期/販売戸数8戸
  • 第3期/販売戸数6戸

第1期から第3期の合計戸数は、29戸。
ということは、「期」販売戸数以上に売れていなければ、あと12戸(=総戸数41戸−29戸)が未販売状態にあるということになる。
今後、本物件のチラシでは、第4期、第5期を謳っていくのか?

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「期分け販売」について、当ブロブ読者からの質問回答を以下に紹介しよう。

■当ブロブ読者からの質問■
【Q1】1期1次と1期2次は物件内容(売る部屋)は同じなのでしょうか?
また、1期から2期にかわって、はじめて新しい物件が出るのでしょうか?
【Q2】1次2次3次・・・とどこまであるか、など見分けるコツとかあるのでしょうか?

■筆者の回答■
【A1】
期・次が違えば、販売対象住戸も原則的には異なります。
「原則的」というのは、ややグレーな部分があるからです。
第1期1次で売れ残った住戸を第1期2次に混ぜて販売する際に「新発売」という表現を用いることはルール違反なのですが、「新発売」という表現を使わなければ、ルールに抵触しているとは言い切れません。
【A2】
1次2次3次・・・とどこまであるか?
チラシを「定点観測」していますと、「期」については、第1期・第2期・第3期には、少なからずお目にかかりますが、第4期はあまりみかけません。
第4期の代わりに「最終期」という表現で、売れ行き不振をカモフラージュしている物件はよく見かけます。
「次」については、「4次」までみたことがあります。デベロッパーもかなり開き直っているのかもしれません。
「期」にしても、「次」にしても、その数が多い物件は、売れ行き不振物件であることをデベロッパー自らが証明してくれているようなものですので、注意が必要でしょう。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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