不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


見栄えのする角住戸だけをチラシに載せている業者

駅徒歩20分(またはバス5分+徒歩2分)と、交通の便に恵まれていない中規模マンション。

東京駅駅直通12分(快速利用)、駅徒歩20分。総戸数51戸、7階建。販売戸数未定、2LDK(64.44m2)〜3LDK(81.63m2)。販売価格未定。平成18年6月(本チラシ掲載日の9カ月後)。

  • 3面開口で通風・採光に優れた東南角部屋(3LDK・80.54m2)
  • 2つのウォークインクローゼットをはじめ収納豊富な南西角部屋(3LDK・76.36m2)
  • 家族みんなで楽しめる大型ルーフバルコニーの付いた角部屋(3LDK・81.63m2)

7階建て51戸だから、すべての住戸が角部屋というわけではない。なのに、チラシに掲載されている3つの間取りはすべて角住戸だ。
見栄えのいい角住戸しかチラシに載せていない業者って、いったいどんなところか?

  • 売主:宅地建物取引業・千葉県知事免許(1)
  • 販売代理:宅地建物取引業・神奈川県知事免許(2)
  • 監修:宅地建物取引業・千葉県知事免許(1)

カッコ内の数字(1)は、免許を取得してから5年未満である業者であることを意味している。だから、どの業者も不動産業を始めて、まだ日が浅いことがわかる。
各社のホームページを確認すると、いちばん古い販売代理業者でも1996年の設立となっている。
この販売代理業者(資本金3,000万円)以外の業者は、資本金情報さえ掲載していない。
新参企業が、消費者の信用を獲得するには情報開示は欠かせないと思うのだが・・・・・・。
角住戸を期待して、モデルルームに足を運んだ人は、意に沿わない中住戸を押し付けられないように注意しましょう。

(本日、マンション広告4枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.