不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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北側洋室にカーペット仕様が多いのは、なぜ?

大手町駅直通14分、駅徒歩10分。総戸数33戸、10階建。販売戸数4戸、2LDK(55.08m2)〜3LDK+S(80.61m2)。販売価格3,098万円〜4,698万円。平成17年11月初旬竣工(本チラシ掲載日の4カ月後)。

  • 9月18日(土)、3月20日(日)、4月2日(土)、5月29日(日)、6月26日(日)の物件と同じ。
  • シングル・ディンクスの、ニーズにあわせたプラン[2LDK〜3LDK+S]をご用意しました。

チラシに掲載されている唯一の間取り図(2LDK、55.08m2)をながめていて気がついた。
10.2帖のリビングの隣が和室でない!(5.2帖の洋室だ)
和室があれば、冬はコタツでゴロゴロできるし、来客者を泊めることもできる。とても柔軟性のある居住空間となり得る。
でも、10.2帖の狭いリビングとの間仕切りを開放して、大きな空間として利用するには、畳仕上げの和室よりも、リビングと同じフローリング仕様の洋室のほうが、親和性がよい。
そういえば、北側の6帖の洋室もフローリング仕様になっている。
北側の洋室は、通常、カーペット仕様であることのほうが多い。なぜか?
北側洋室にカーペット仕様を採用する最大の理由は、経済性だ。
カーペット仕様は、フローリング仕様よりも安価であること。
もうひとつの理由は、騒音対策。
北側洋室が子供部屋となることが多いことを考えると、階下への遮音性能の確保は重要なテーマだ。特にビー玉を床に落としたときに発生する“コツン”というような「軽量床衝撃音」に対しては、フローリング仕様よりも遮音性能を確保しやすい。
一方、カーペットのデメリットは、ダニ・カビの巣窟となりやすいこと。あまり衛生的とはいえない。子供部屋には避けたい仕様だ。
シングルやディンクスであれば、北側洋室で階下に騒音トラブルを生じさせることもないだろうから、本物件の北側洋室がカーペット仕様ではなく、フローリング仕様を採用しているのは、正解。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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