不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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次世代省エネ基準とは

金曜日、マンション・チラシ9枚。

  • 3月5日(土)の物件と同じ。

東京駅直通13分、駅徒歩3分。総戸数221戸、15階建。販売戸数未定、2LDK(63.14m2)〜4LDK(99.94m2)。予定販売価格帯3,100万円〜6,400万円。平成18年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年7カ月後)。

  • 次世代省エネ基準
    • 住宅金融公庫の次世代省エネ基準と同等の水準で、建物を高断熱・高気密化することにより住まいのエネルギー消費を抑え、CO2の削減を図り、冷暖房費の約20%削減を目指しています。

チラシの文言にある「同等の水準」「約20%削減を目指して」という表現が気になったので、電話取材してみた。

  • 筆者「チラシに『次世代省エネ基準と同等の水準』とありますが、『同等』というのはどういう意味でしょうか?」
  • 男性販売員「『次世代省エネ基準』と同じという意味です」
  • 筆者「つまり、この物件は『次世代省エネ基準』を満足しているということなのですね」
  • 男性販売員「そうです」
  • 筆者「ということは、この物件は公庫から次世代省エネ基準の割り増し融資が受けられる物件なのですね」
  • 男性販売員「割り増し融資を受けられます」
  • 筆者「チラシには、『冷暖房費の約20%削減を目指す』とありますが、例えば月々の冷暖房費がこれまで2万円の世帯であれば、4千円安くなるという意味なのでしょうか?」
  • 男性販売員「概ねそういうことになります」
  • 筆者「ちょっと待ってくださいね。『約20%削減』というのは、何に対しての20%なのでしょうか?」
  • 男性販売員「・・・・・・(答えに窮している様子)」
  • 筆者「○○不動産(=本物件の売主)の他の物件に比べて、20%削減ということですか?」
  • 男性販売員「いえ。何かの資料から引っ張ってきた数値だと思います」
  • 筆者「何かの資料ですか・・・・・・」
  • 男性販売員「ええ。おそらく何かの資料だと思いますが、調べてみないとわかりません」

販売員さんの不勉強を明らかにしてしまって、少々気の毒なことをしたようだ(ごめんなさい)。
次世代省エネ基準(平成11年告示)とは、地球温暖化防止対策の一環として、住宅におけるエネルギー消費に伴うCO2(温室効果ガス)削減を目的として、従来の新省エネ基準(平成4年告示)より20%程度の省エネ効率向上を目指して、断熱性能・日射遮へい性能・気密性能などについて設定された基準。
平たくいえば、平成4年(13年前)の基準よりもさらに断熱性能などが強化された平成11年基準(6年前)によって、冷暖房エネルギーを20%程度削減しようというもの。
これまで年間20万円の冷暖房費を要していた家庭であれば、4万円(=20万円×0.8)ほどお安くなりますという話。
それにしても、「次世代省エネ基準」とか「20%削減」とかをチラシでうたうのであれば、も少し具体的な記載があってしかるべきだ。
少なくとも、男性販売員にはきちんと説明できるように期待したい。
ちなみに、上記に登場した男性販売員氏は二人目。最初の男性販売員(?)は、筆者の質問に答えられないとみるや、すぐに二人目の男性販売員にバトンタッチしたのであった。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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