日曜日、マンション・チラシ1枚。
- 9月18日(土)、3月20日(日)、4月2日(土)の物件と同じ。
大手町駅直通14分、駅徒歩10分。総戸数33戸、10階建。販売戸数4戸、1LDK+S(55.08m2)〜2LDK+S(73.27m2)。販売価格3,098万円〜4,148万円。平成17年11月初旬竣工(本チラシ掲載日の5カ月後)。
- もう二度と出会えないかもしれない・・・。かけがえのない第一種住居地域。公園に囲まれた羨望の地での暮らし。
「かけがえのない第一種住居地域」「公園に囲まれた羨望の地での暮らし」には、「もう二度と出会えないかもしれない」という、物件の希少性をアピールしたキャッチコピー。
そして3カ所の公園の写真が掲載されている。
本物件の西方向に150mほど離れた場所に総合レクレーション公園があるのは確かだ。
でも、あとの2つの公園は、それぞれ南方向に500m、北方向に1.2kmも離れている(しかも直線距離だ!)。
「公園に囲まれた」と謳うには、距離が離れすぎていないか。
また、案内図には、樹木をかたどった丸い形のシンボルマークが、やたらにたくさん描かれている。しかも樹木のシンボルマークは、銀行の建物よりも大きい(かなりの大木であってもそれはあり得ない!)。
- 都市の利便性と緑のやすらぎを享受する閑静な住宅街。
大手町駅まで直通14分という「都市の利便性」は認めるが、「緑」については、公園までの遠さといい、樹木のシンボルマークの多さといい、過剰宣伝となっていないか。
緑色を基調とした本チラシのデザインには、癒しの効果が秘められている。
「疲れをいやす」「沈静作用、緊張緩和などのリラックス作用がある」「穏やかな気持ちになる」「目の疲れに効果的」などが緑色のもつ心理的効果だ。
このような緑色のもつ心理的効果に惑わされないこと。
間取り図・外観図・配置図などから客観的事実だけを冷静に読み取りましょう。