不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「駅徒歩2分」を鵜呑みにしてはいけない

駅の出口がそのまま公園になり、公園を抜けて建物に直結する徒歩2分という希少な環境を手にした大規模マンション。

大手町駅直通11分、駅徒歩2分。総戸数671戸、20階建。販売戸数未定、1LDK(41.00m2)〜4LDK(92.15m2)。販売価格2,398万円〜5,708万円、最多価格帯3,800万円台。平成18年3月末日竣工(本チラシ掲載日の11カ月後)。

  • 8月5日(木)と9月2日(木)、12月9日(木)の物件と同じ。

「駅徒歩2分」を強調しすぎる大規模マンション。スーパーが500mも離れている(往復で13分もかかる)ことには一切触れられていない。
近くにコンビにもないから、わざわざマンション棟内に無人の24時間利用可能な機械式のコンビニをうたっているのか。
「夜中の帰宅でも棟内にある○○(=コンビニ名)で軽い食事もOK」とあるが、要は自販機だ。自販機で買ったオニギリを夜遅く自宅で食べるのは、わびしい―。
それはさておき、「駅徒歩2分」の起点(終点)は一体どこなのか?
マンション側の起点(終点)については、「不動産の表示に関する公正競争規約」第15条(一般事項の表示基準)の(9)号(各種施設までの距離又は所要時間)に明確に規定されている。

団地一団の宅地又は建物をいう以下同じと駅その他の施設との間の距離又は所要時間はそれぞれの施設ごとにその施設から最も近い当該団地内の地点を起点又は着点として算出した数値を表示すること。ただし、当該団地を数区に区分して取引するときは、各区分ごとに距離又は所要時間を算出すること。

一方、駅側の起点(終点)については、「首都圏不動産公正取引協議会」のQA集に、その答えが示されている。

地下鉄駅の場合は、地下鉄の出入口(例:「A1」番出口等)を起点にすればよく、改札口から計ることまで要求していません。地上駅の場合は、駅舎の出入口としています。(中略)
また、原則として、公園内の道路を経由した道路距離によって計測しても問題はありませんが、それが時間によって閉鎖され通行できない場合は問題となります。
この場合は、通常の道路を経由した徒歩時間を表示したうえ、公園内の道路を経由した徒歩時間を通行できる時間帯を付記して、両方の徒歩時間を併記すればよいでしょう。

以上により、本物件が△△駅3番出口から、公園を通り抜けて最もマンションに近い地点までの距離120mに対して、徒歩2分(=120m÷80m/分)をうたっていることに誤りはない。
でも、「駅まで」といった場合、「駅の改札まで」のほうが生活実感に近いと思うのは筆者だけだろうか・・・・・・。
少なくもと、「駅徒歩2分」は、マンション側の起点(終点)が、駅から「最も近い」部分を指しているのだから、駅から最も遠い住戸(約400m)の場合、実際には、徒歩5分(=400m÷80m/分)に加え、エレベータの待ち時間+昇降時間を見込む必要がある。
「駅徒歩2分」を鵜呑みにしてはいけない。しっかり自分の足で確かめよう!

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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