不動産情報ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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ゴマ粒大の注釈文字に目を凝らせ!


日曜日、マンション・チラシ1枚。

  • 9月18日(土)、3月20日(日)の物件と同じ。

大手町駅直通14分、駅徒歩10分。総戸数33戸、10階建。販売戸数6戸、1LDK+S(55.08m2)〜3LDK(77.59m2)。販売価格3,098万円〜4,598万円。平成17年11月初旬竣工(本チラシ掲載日の7カ月後)。

先月のチラシと比べてみると表紙の絵柄が変わっている。B4サイズのオモテ面の上半分に、「安らぎの風景が同居する・・・」と銘打って、横長の眺望写真が掲載されている。
チラシの右下隅にゴマ粒大の文字で「※掲載の眺望写真は現地より10階相当の高さから北西方向を撮影」との注釈がある。
天気がよいので、現地取材を実施した。

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7カ月後の竣工とあって、現場は当然建設工事中。コンクリートの打設に備え、5階の壁部分の型枠工事中だ。
本マンションは、まだ5階の高さしかない。ならば「10階相当の高さから北西方向を撮影」したという眺望写真は、いったいどこから撮影したものなのか?
建設現場に据え付けられたタワークレーンの一番高い部分にあるステージ部分に昇ったとしても、せいぜい8階の高さだ。
本物件の周辺を見回しても10階を超えるような高さの建物は見あたらない。
工事現場から50mほど離れた場所に、10階建てのマンションを発見!
確かに「10階相当の高さ」からの撮影に間違いはないのだが、本物件のバルコニーから水平距離で50mも後退した位置からの撮影だ。同じ眺望であるとするには無理がある。
チラシの眺望写真では、CG処理でボカシが入れられていて気が付きにくいのだが、バルコニーから200mほど離れた位置に、巨大な送電鉄塔がそびえ立っていることが現場ではよくわかる。
もちろん鉄塔の左右には送電線がのびている。CG処理でボカシを入れて、送電鉄塔と送電線を認識しづらくした眺望写真は、真実をゆがめて消費者に伝えている。
不動産の表示に関する公正競争規約の第18条35項では、「不動産の採光、通風、日照、眺望等について、実際よりも優良であると誤認される恐れのある表示」を不当表示として禁止している。
でも、この規約に違反したとしても、50万円以下の違約金が課せられる(同規約第22条)だけだから、確信犯的なデベロッパーに対しては、ほとんど抑止力になっていない。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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