不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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ワンフロア2戸のペンシル型マンションは買いか?

金曜日、マンション・チラシ11枚。

九段下駅直通27分、駅徒歩5分。総戸数26戸、14階建。販売戸数未定、3LDK(80.72m2)〜4LDK(84.61m2)。販売価格未定。平成18年11月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年8カ月後)。

  • 青空に伸びる細身のシルエットが美しい。シンプルで直線的でありながら、滑らかな質感と柔らかなデザイン感覚。
  • ワンフロア2戸、全26戸の上質なコミュニティ。

環状7号線の交差点に立つ、細長いペンシル型マンション。
2つの住戸でひとつのエレベーターを独占できる2戸1型マンションは、一般的な開放型マンションと比べて、プライバシーが確保できるが、そのぶん工事費も維持管理費も割高になる。
本物件のエレベーターは、9人乗りで、分速90mと速い仕様ではあるが、たったの1台しかないのが泣き所だ。
エレベーターは、年1回の法定点検と月1回程度の保守点検がある。エレベーターが1台しかないと、点検時にはエレベーターが利用できないから、とても不便だ。
■ペンシル型マンションの防災性能はどうか?
地震や火災などの非常時に、建物のどの部分からも2方向以上の避難経路を確保することが義務付けられている。
本物件のエレベーターは北側に1台しかないので、もう一方向の避難経路は、南側バルコニーの床面に設けられている「避難ハッチ」ということになる。
法的にはこれで2方向避難が確保されたことにはなるが、年寄りがバルコニーの床面の避難ハッチを開けて、地上まで降りていくというのは、あまり現実的とはいえない。
■ワンフロア2戸は、「上質なコミュニティ」を形成し得るか?
村社会的な縛りの少ない気楽さが都会のマンション・ライフのよさのひとつだ。玄関を出ると、エレベーター前で出くわすのは、常にお隣さん。お隣さんとうまくいっている場合はいいのだが、いったん関係がこじれると具合が悪い。
ワンフロア2戸を買い占め、2世帯住戸とするのがいいかもしれない。
以上のように、ワンフロア2戸のマンション形式は、防災上もコミュニティ形成上も、リスクが高い。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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