不動産情報ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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[コラム] 天井高さが5センチ不足しているマンション

先日契約したマンションデベロッパーより手紙がきました。
それによりますと、天井高が当初の予定よりも5センチ低くなるそうなんです;;
えーーー5センチも〜 と主人の第一声でした^^;
(子供部屋に使用予定の2部屋の天井高全体が2350になるとのことです)
契約時にもらったA4くらいの大きさのブアツイ本

  • 「ご契約上の注意事項」には基準天井高について;本件建物の基準天井高は以下のとおりです。
    • 洋室2400mm なお、多少の施工誤差があることをご了承ください。

と明記されてます。
子供部屋用と考えている洋室なんで、メインではないのでいいっていえばいいのですが、5センチは大きいなーとおもったり、当方としては重大な事柄にもかかわらず、手紙1枚での対応ってのも腹が立ちます
常識の範囲で5センチとは多少の誤差なんでしょうか・・・・
こんな場合、値引きには応じるものでしょうか?オプションくらいならつけてもらえそうな事項でしょうか?
※Yahoo!掲示板 「マンション購入相談」 2004/12/25 ibupp (38歳/女性/東京都)さんの投稿より

■子供部屋(洋室)の天井高が予定よりも5センチ低い理由としてあり得るのは次の5つです。
(1)当初の設計にはなかった(あるいは省略していた)天井スラブ面の断熱補強を追加変更した。
天井スラブ面の断熱補強は、熱橋部の結露防止に効果があります。品格法の性能表示の等級4(=最上級)の断熱構造マンションであれば、熱橋対策の断熱補強が施されています。
⇒これが理由であれば、良心的なデベロッパーということで、まだ許される。
(2)意匠(デザイン)設計と設備設計との不整合
換気ダクトなどが、二重天井内に納まらないので、天井面(の一部)を5センチ下げた。
⇒設計事務所・ゼネコン担当者の経験不足。他にも潜在的な不具合があり得ますので、要注意です。
(3)設備工事業者の施工ミス
子供部屋の照明に必要な電線管類を天井スラブ(コンクリート)内に埋設し忘れた場合。電線管(外径2センチ)類を天井スラブ面に露出して後施工した。
⇒ゼネコン担当者の経験不足。他にも潜在的な不具合があり得ますので、要注意です。
(4)コンクリートの施工精度が悪い
⇒論外です。他にも致命的な不具合があり得ますので、契約をキャンセルしたほうがベターです。
(5)その他
思い浮かびません。
■具体的対応策
本件の不完全履行(=天井高さ5センチ不足)の対応としては、「損害賠償請求権(民法415)」「契約解除権(民法543)」などがあります。
買主(=ibuppさん )としては、不完全な点(=天井高さ5センチ不足)を指摘し、一定の期間を定め、その期間内に完全な履行をするよう催告をし、その期間が過ぎてもなお完全な履行がない場合には契約の解除ができます。
損害賠償請求権を行使する場合の損害賠償の範囲は、相当因果関係の範囲(民法416)になります。
賠償義務者に責任能力があり、かつ故意または過失があることを要しますが、債務者(=デベロッパー)が過失のないことを立証しない限り、債務者(=デベロッパー)は責任を免れません。

■天井高さには無関心?
登記簿に記載される専有部分の床面積は、内のり計算(柱や壁の内側の線で囲まれた面積)です。
壁の位置が5センチ狭くなる、平面的なことに対しては、登記簿上厳しくチェックを受けているのに、天井高さという立体的な事象に対しては、登記簿上のチェックがありません。
マンション購入を検討されている方は、間取りなどの平面図のチェックには力が入っているのですが、天井高さも含めた空間的な拡がりを想像するのは難しいのかもしれませんね。

(本日、マンション広告なし)

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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