不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「先着順」と「抽選」の違い

火曜日(勤労感謝の日)、マンション・チラシ2枚。

  • 7月18日(日)、9月19日(日)の物件と同じ。

大手町直通14分、駅徒歩9分。総戸数36戸、8階建、専有面積60.51〜82.77m2の小規模マンション。平成16年8月9日竣工済み(3ヶ月前)。

本日のチラシの販売戸数は、5戸。総戸数36戸に管理人室1戸が含まれているから、実質的には7分の1が売れ残っていることになる。
「今週(土)(日)先着順申込受付!!」とある。竣工して3ヶ月あまりも過ぎているのだから、まさか「抽選」はあるまい。
ところで、「先着順」と「抽選」の扱いの違いはどこで決まっているのか?
その答えは、住宅金融公庫の「優良分譲住宅購入融資」にある。
住宅金融公庫は、デベロッパーが広告で募集する際に、次の要件を満たすことを求めている。

  1. 広告開始日は、購入申込受付期間の初日から起算して少なくとも3日前としてください。
  2. 購入申込受付期間は、少なくとも5日間以上としてください
  3. 広告方法は、譲渡する住宅の所在地において発行部数の多い新聞、ホームページ(事業主体が運営するもの)などに、次のアからケまでに掲げる事項を掲載してください。(省略)
  4. 同一の住戸に複数の購入希望者がいるときは、抽選により購入予定者を選定してください。

つまり、「優良分譲住宅購入融資」物件の場合、購入者を公募し、抽選によって決定することが義務付けられているのだ。
でも、本物件の場合は、竣工して既に3ヶ月を経過していて、抽選すべき競合者もないことから、「先着順」を謳うことによって少しでも販促につなげようということなのだろう。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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