新宿駅直通34分、駅徒歩13分。総戸数89戸、7階建、3LDK(67.57m2)〜4LDK(76.58m2)。平成16年8月20日竣工済み(1ヶ月前)。
B3判(=新聞の半紙サイズ)のチラシに3つの物件が詰め込まれている。上記概要はその内のひとつ。既に竣工して1ヶ月が経過しているのに、チラシには「販売戸数/未定」と表示されている。なぜ?
さっそく電話取材してみた。
- 筆者「既に8月20日に竣工していますが、チラシの販売戸数は『未定』となっています。なぜですか?
- 女性販売員「既に第2期の販売が終了しており、10月中旬から第3期販売が始まるために、販売戸数を『未定』としています」
- 筆者「10月中旬の第3期販売が開始されるまで、販売しないということなのでしょうか?」
- 女性販売員「いえ、受付はしています」
- 筆者「販売戸数が『未定』ということですが、かなり売れ残っているということなのでしょうか?」
- 女性販売員「そうですねえ……」
結局、よくわからなかった。
竣工1ヶ月経過して、来月に第3期販売キャンペーンを打つくらいだから、チラシに販売戸数(=売れ残り戸数)を表示したくなかったのかもしれない。
でも、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によれば、工事が完了している場合に表示を免除されるのは、「建築確認番号」だけだ。「販売戸数」については、工事完了後であっても表示が義務付けられている。
表示義務違反かな?と思って、チラシに目を凝らすと、「第3期1次 予告物件概要」とある。同規則によれば、予告広告の場合、「販売戸数」を表示する必要がないことになっている。だから、このチラシは表示義務違反とはならないのだ。
不動産業界が自主的に決めたルールとはいえ、なんだか誤魔化されているような気がしてならない。
このチラシには、マンションの外観完成予想図は掲載されているものの、肝心の間取り図がどこにも見あたらない。やはり、怪しい。