不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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全住戸、完全西向き


土曜日、マンション・チラシ5枚。

大手町駅直通14分、駅徒歩10分。総戸数33戸、10階建、1LDK(55.08m2)〜4LDK(91.94m2)。平成17年8月初旬竣工(11ヶ月後)。

交通の便は最高だし、親水公園が近くにあるなど、周辺の立地環境は抜群。また、専有面積も決して狭くない。アウトフレーム・逆梁工法を採用していることや戸境壁、床・天井の遮音性能の高さなどを見る限り、十分に永住仕様といえる。
でも、全住戸、完全西向き。マンション棟全体が、日照環境として最悪の西を向いている。
しかも、南面に窓をもつ洋室2つのうち、1つは2階〜8階までが「サービスルーム」となっている。つまり、隣接建物が迫っているために、9階と10階を除き、有効採光が確保できていない欠陥「居室」なのだ。
それなのに、チラシには目を疑うような表現が記載されている。

  • 南東西の3面採光を実現。日照時間のすべてに陽光が射す、憧憬の角住戸プラン。

「日照時間のすべてに陽光が射す」とは、すごく誤解を生む表現だ。「日照時間」=「陽光が射す」だから、1日にたった10分の日照時間しか得られなくても、成立する文章だ。この文章は、消費者を完璧にミスリードしている。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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