不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


「光と風あふれる」根拠をきちんと説明すべし

新宿駅直通21分、急行停車駅徒歩6分。総戸数108戸、11階建、3LDK(専有面積61.8〜77.69m2)、平成17年2月上旬竣工(6ヶ月後)。

  • 6月19日(土)、7月10日(土)、7月19日(月)の物件に同じ。

どうもこのマンション会社は、マンション・チラシの少ない曜日を狙って広告を打っているようだ。もう一方のチラシが、どうしようもない物件なので、今回で3回目だが、取り上げることにした。
「南向き中心。光と風あふれる開放感のある暮らし」という謳い文句が今回も気になる。このマンションが「南向き中心」でない、誇大広告気味表現であることについては、前々回(7月10日)に指摘した。
今回は後段の「光と風あふれる開放感」について、考察してみよう。
3タイプある3LDKの専有面積はいずれも80m2に満たない。3タイプのうち2タイプは、南側に目一杯リビングを配置しようとするから、6畳の和室は窓に接していない。いわゆる行灯(あんどん)部屋になってしまっている。行灯部屋とは、窓に接していないために昼間は照明を点けないと薄暗い部屋のことだ。
行灯部屋があるのに、「光と風あふれる開放感」と大きな文字で記載されている。
まさか、ここでいう「光」とは、照明の光のことではないであろう。
「風あふれる」点についても、「開放感」についても、具体的な説明がチラシには見当たらない。
事実と異なる、あるいは、具体的な根拠説明がなされないままに、「南向き」とか「光と風あふれる」といった、販売促進につながるプラス表現を使うことが果たして許されるのだろうか。

(本日、マンション広告2枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.