不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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天井の高さ情報も表示すべし

大手町駅直通7分、駅徒歩2分。総戸数473戸、20階建2棟。専有面積59.94m2〜83.24m2。平成17年2月上旬竣工(7ヶ月後)。

専有床面積はそれほど広くないが、周辺環境に優れ、都心へのアクセスが抜群であることから分譲価格もそれなりに高い。建物構造は、グレードの高いマンションでは主流になりつつある「逆梁工法」が採用されている。
「逆梁工法」とは、本来であれば床を下から支えている梁が、逆に床の上に設けられている工法のこと。梁から床を吊り下げているのだ。その梁の位置をバルコニー側に移動させることによって、従来であれば天井から垂れ下がっていた梁型をなくすことができる。
だから逆梁工法であれば、ハイサッシ(=背の高い窓)が設置可能になる。室内への採光を充分確保できるから、明るくて開放的な居住空間が実現できる。
ハイサッシを採用しているので、天井高さは、それなりに高いはずなのだが、チラシにも専用ホームページにも具体的な数値が書かれていない。
そこで、電話取材してみた。

  • 筆者「リビングの天井高さは、いくらですか?」
  • 女性販売員「一番天井の高い住戸で2.5mございます」
  • 筆者「それ以外は、どうなのですか?」
  • 女性販売員「1階〜6階が2.5mで、7階〜10階が2.45m、11階以上が2.4mとなります」

高層住戸の低い天井高の数値ではなく、低層住戸の一番天井の高い数値2.5mから説明する販売員の姿勢はさすがだ。
気の弱い消費者であれば、最初の「2.5mございます」の説明で納得してしまうのだろう。高層住戸の天井高さが2.4mしかないことの状況把握はできないままだ。
それにしても、一般的に、マンション・チラシにも、専用ホームページにも、天井高さの情報は、あまり掲載されていない。
マンション・チラシには、天井高さ情報を(できれば階高も)掲載して欲しい。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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